たまこさんのコンパス

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バルセロナ一人旅 Vol.3 ~何はともあれサグラダ・ファミリア 本編

サグラダ・ファミリア大聖堂 Basilica de la Sagrada Familia は、スペインを代表する建築家アントニ・ガウディの代表作。

1882年に着工され(ガウディは着工翌年に設計を引き継いだとのこと)、100年以上たった今もまだ建設中。2026年(ガウディの没後100年目の年)の完成を目指しているそうです。

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サグラダ・ファミリア大聖堂への入口は、私が行ったときは生誕のファサード側でした。どうも時々変わるようですが、チケットを見せると「こっちよ」、「逆側よ」等々案内してくれます。

*チケットの事前購入方法はVol.2参照*

tamakosan.hatenadiary.com

 

プリントアウトまたはスマートフォンで表示したチケットを見せて入口に並びます。入場すると大聖堂に向かって右手にオーディオガイドの貸出ブースがあるので、そちらでチケットを見せてオーディオガイドを借ります。オーディオガイド、日本語があります。

 

オーディオガイドの貸出ブースの横には完成予想模型があり、ここから見学スタートです。

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さて、さっそく大聖堂の中に・・・、とはなりません。と言うのも、入口が生誕のファサード側なので、入るまでに見どころ満載でなかなか中に入る気になれません。

 

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美術館で彫刻を見る感じ。でも上の方にあるので、ばかみたいに口を開けてぽかーんと見とれることに。要注意です(笑)

 

やっと入ろうとすると今度は扉の装飾に唖然。よく見るとテントウムシなどの昆虫類が隠れています。いも虫的なものもチラホラ。

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やっと中にはいると今度はステンドグラスの美しさにやられ、またまたぽかーんと見とれることになります。

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ここで一つポイント。

サグラダ・ファミリア大聖堂は入口から敷地内に入って、最後に敷地内から出るまで、大聖堂の中に入ったり、出たりできます。また塔には一度しか上がれませんが、塔に上がったあともまた大聖堂の中や地下博物館をゆっくり見ることができます。

私はそれがわからなかったため、塔に上がる時間(9:15)の予約が過ぎているのがわかっていましたが、「もしかすると戻れないかもしれない」と思い、中をある程度見て30分遅れぐらいで塔に上がるエレベーターを探し始めました。すでに大幅に予約時間を過ぎているためか、エレベーター係が私のチケットのバーコードをスキャンするとエラー音が。特に問題なく通してくれましたが、人によっては「ダメ」ということもあるかもしれませんので、塔に上がる予約時間になったら、まずは塔に上がって後からゆっくり大聖堂を見ることをお勧めします。

 

塔に上がるエレベーター

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等に上がると特に展望スペースなどはなく、塔と塔をつなぐ橋を渡るといきなり階段を降り始める感じです。

 

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ガウディは自然界にあるデザインをサグラダ・ファミリアに取り入れているとのことで、このらせん階段はカタツムリかな。 

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大聖堂の中は森の中にいるイメージで柱は樹木が天に枝を広げているようにデザインされているとのこと。

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受難のファサード側の扉はびっしりと文字が刻まれています。 

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受難のファサード側の彫刻はモダンで直線的。キリストの苦しみを表現しているとのことで確かに全体的に重く・暗い感じです。 

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外に出て鐘楼も見てみましょう。先端ですら手抜きなし。本当に一つ一つに意味があるようです。なんかブドウがあふれ出していますね。

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とここで、ふと、オーディオガイドはあまり役に立っていないことに気付きました。おそらくどちらかというと視覚に頼る私、目に入ってくるもので気が散ってオーディオガイドが言っているポイントがどこかよくわからない、ピンとこないことが原因かと。

少し英語がわかる方なら、オーディオガイドを借りずに地下博物館に行って、その歴史、建築方法、ガウディの発想・思いなどを学んだあともう一度戻ってじっくりと見ることをお勧めします。3分ぐらいの動画が流されていますが、それを見てから大聖堂に戻るときっと新しい発見が色々あると思います。

 

英語が苦手な方は、事前に図書館などで下調べしていくと見えてくるものが全然違うと思います。

 

時間もお金もある方は話のタネに塔に上ってみても良いと思いますが、時間が限られている方、あるいは塔に上がる13€が高く感じる方は、無理して上がる必要はないと思います。塔に上っているのは、ほとんど日本人・中国人・韓国人でした。私たち東アジア人って観光好きね(笑)

 

私の中でガウディは「奇抜なデザインをする変わった人」というイメージでしたが、サグラダ・ファミリアを訪れるとその発想力、技術、情熱に心を打たれ、心から尊敬の念を持ちました。またサグラダ・ファミリアの建設を支えたカタルーニャ地方の人々の思いや、建築を引き継いでいる人たちの思いにも心を打たれます。

 

「観光」というより「美術鑑賞」するがごとく、その細部をじっくりと堪能することをお勧めします。間違いなくバルセロナ旅行のハイライトになりますよ。