一生に一度は行きたい屋久島の旅 ~白谷雲水峡トレッキング編
屋久島に行ったら絶対に行って欲しいのが白谷雲水峡です。
アニメ「もののけ姫」の森のイメージそのもので、本当に「もののけ姫」に出てくる木霊(こだま)の気配があります。ここは人間のものではなく、この深い森に生きている木や動物、精霊のものなのだと感じます。今どき陸上で人間がここまでアウェイ感を感じるところはなかなかないのではないでしょうか。
ゆえに本格的にトレッキングしようと思ったら少し注意する必要があります。かかる時間は縄文杉トレッキングの半分程度ですが、白谷雲水峡の中には道を見失いかけるコースもあります。ピンク色のリボンが木や地面につけられていて、それがあるのでかろうじて進む方向がわかる感じでした。また沢を渡るところが何か所かあり、前日または当日雨が降ったら増水に注意して無理はしないようにする必要があると思います。
時間は短いとはいえ、装備は縄文杉トレッキングに準じた装備が良いと思います。縄文杉は標高1,300m程度ですが、白谷雲水峡は一番高いところで1,000mほどなので、服装はレイヤーが1枚少なくても良いかもしれません。
白谷雲水峡は入園料がかかります。入り口で協力金として300円払いましょう。
中に入り最初は川沿いの大きな岩を上がっていきます。
岩場を上がって吊り橋を渡り、沢を横切りながら深い森に入っていきます。こんな感じの沢を行きも帰りもいくつか渡ります。
うちのダーリンは帰り道、沢で足を踏み外し、片足が水浸しになりました。行きに濡れるとテンション下がってしまうと思いますので、十分に気をつけて渡りましょう。
ここの森にはダイナミックな動きのある不思議な形の杉が多くあります。
くぐり杉で記念撮影。
こちらは中に住めそうですね。
そしてさらに苔が濃い「苔むす森」というエリアに入っていきます。この辺りにくるともう本気で木霊(こだま)がいるに違いないと思ってしまいます。
ヤクシカもここで見ると「何かの化身では?」と思ってしまいます。
この辺りで折り返してもよいのですが、せっかくなので太鼓岩まで行くことに。太鼓岩まで遠くはないですが、最後の10分ぐらいは結構な登り坂です。
太鼓岩はいわゆるビュースポットで、山々が見渡せます。
こちらは危ないことをしている訳ではなく、カメラのアングルの工夫でギリギリに立っているように見せているだけです。
朝9:30頃から森に入ったので、この太鼓岩で折り返してから「苔むす森」に戻り、ベンチで持参したお昼ご飯を食べました。白谷雲水峡は半日あれば回れるのでお昼ご飯は必ずしも必要ありませんが、森の中で食べるご飯は格別ですので、ぜひお昼ご飯、またはコーヒーとスイーツなどを持参することをお勧めします。
苔むす森から少し戻ったところに白谷小谷という避難小屋があり、そこにはヤクシカがたくさんいました。
復路は来た道ではなく、原生林歩道という道を戻りました。こちらの道は前述したように道に迷いそうになりますので、ピンクのリボンをしっかり辿って歩きましょう。
白谷雲水峡は屋久島の自然を一番感じられるところだと思います。太鼓岩まで行かず、苔むす森までの往復であれば3時間ぐらいかと思いますので、ぜひ訪れてください。