たまこさんのコンパス

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スノーモンキーに会いに行こう 〜信州1日2日旅

スノーモンキーってご存知ですか。

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おそらく認知度は、日本人よりも日本を訪れる外国人旅行者の方が高いかもしれません。

要はニホンザル(Japanese Monkey)なのですが、1970年にアメリカの写真誌LIFEが「Snow Monkeys of Japan」というタイトルで、日本に温泉に入るサルがいると紹介して有名になりました。さらに今から10年ほど前に子猿を抱えながら雪の中を歩くお母さん猿の写真が国際的な賞を取り、外国人の日本旅行ブームとも相まって、多くの外国人が信州の山奥を訪れるようになりました。

 

本来「サル」は熱帯地域が主な生息地で、ごく一部の種類しか日本のような温帯地域には生息していないんですって。確かにオラウータンとか熱帯のジャングルとかに住んでますよね。世界中で一番北に住んでいるサルは日本の下北半島に住むニホンザルらしく、「サル」と「雪」というのは世界的に見ても非常に珍しいコンビネーションのため「スノーモンキー」として世界から注目されているようです。

 

下北半島のサル達よりもこの信州のサル達を有名にしているのが、冬に露天風呂に入るという彼らの生態。サル達が温泉に入り始めたのは偶然がきっかけのようですが、もともと餌付けしているエリアのサルたちなので、多少人為的な要素は入っているかと思います。それでも今やここのサル達は、人間のように「気持ちいい」「温まる」という極めて人間と同じ理由で自ら温泉を楽しんでいるんです。

 

さてこのスノーモンキー達に会おうと思うとなかなか大変です。

 

彼らがいるのは長野県の地獄谷野猿公苑というところで、長野市からさらにローカル線かバスに乗る必要があるので、関東・関西からだと1泊2日で地獄谷野猿公苑に近い湯田中、渋、上林温泉に泊まるのがおすすめです。

 

まずは長野市を目指します。せっかくなので北陸新幹線に乗ってみました。北陸新幹線、男前です。

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東京からだとびっくりするぐらいあっという間に長野市に到着します。

長野駅長野電鉄というローカル線に乗り換えて湯田中駅を目指します。本数は少ないですが、湯田中行きの特急があり、「ゆけむり」号と「スノーモンキー」号と名付けられています。この「ゆけむり」号と「スノーモンキー」号の車両、元「小田急ロマンスカー」と元「成田エキスプレス」だったりします。

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この長野電鉄は、普通列車も入れると結構本数があります。

が、問題は湯田中駅からのバス。長電バスの上林線で湯田中駅から終点上林温泉まで15分ほどなのですが、1時間半に1本ぐらいしかありません。しかもちゃんとホームページで調べて10分ぐらいの乗り継ぎ時間と確認して行ったのに、切符売り場に行くと「あ、あれ間違ってるんです」と言われ、何もない駅で40分ぐらい待つことに。ちょっと都会慣れしてしまっていると面食らいますが、地方に行く場合は十分に余裕を持ってゆるーくプランニングしておく必要がありますね。

長野駅から志賀高原行きの急行バスでも行けますので、時間が合えばその方がいいかもしれません。

 

地獄谷野猿公苑までは、上林温泉のバス停で降りてからさらに30分ほど歩く必要があります。

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スノーモンキーに会いに行く訳ですから、できれば雪がある方がいいのですが、雪深い時はかなり足元が悪くなるようです。私たちが行った時は(2015年12月)、記録的に雪が少ない年だったので問題ありませんでしたが(ある意味残念)、今年は雪が多く公苑までの道も除雪が追いつかない模様。雪の中を歩ける防水のブーツで行った方が良さそうですね。

 

途中に地獄谷温泉後楽館という温泉宿があります。宿泊先を決める際、こちらに泊まるのもいいかなと思い見ていましたが、うちのダーリンには食事が合わなそうだったのでまたの機会に。ここの混浴露天風呂、野猿公苑までの道中から結構しっかり見えてしまいますので、入るなら観光客が通らなくなってからの方が良さそうです。

 

さて地獄谷野猿公苑に着いたら入口で入苑料800円(大人)を払います。 

サル達は毎日温泉に入る訳ではないので、温泉に入っているサルがいるかドキドキしながら温泉に行って見ます。

 

いました〜、温泉に入っているサル達が。この日はあまり寒くなかったので、数としては多くはありませんでしたが、それでも7.8匹のサルが温泉に出たり入ったりしていました。とにかく温泉に入っている時の彼らの表情がなんともかわいく、見入ってしまいます。

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子猿と一緒にいるのは必ず母親(メス)で、オスは別行動なんですって。

サル達は温泉に入りながら、お互いにノミ取りをしてあげています。ものすごく気持ち良さそうで、私もやって欲しくなりました。

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子猿たちは飛び込みを覚えたらしく、何度も飛び込んで遊んでいました。

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オスが来ると一気に空気が張り詰めます。オスは表情が渋く、哀愁さえ漂います。

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携帯をいじるような仕草のサルがいました。実際、観光客が写真を撮ろうとスマートフォンをサルに近づけすぎ、サルに取られたことがあるようです。スマートフォンを手にしているサルの写真が管理小屋に飾ってありました。

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温泉に入っているサルだけでなく、温泉に入っていないサルたちもいい表情を見せてくれます。ここで1日観察していたいと思ってしまいます。

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サルは人間の子供をどう思っているんでしょうね。

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スノーモンキーに無事に出会えた翌日は、長野市に戻って善光寺にお参りしてから帰るのがおすすめ。参道には美味しいお蕎麦屋さんもいっぱいあります。

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そして電車で行った方はぜひ善光寺横にある「よしのや」という酒蔵に立ち寄りましょう。雰囲気がよく、何よりもものすごく気前よく色々な種類を試飲させてくれます。

「日本酒はちょっと苦手」という方も梅酒や甘酒もありますので大丈夫です。

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長野駅でのお土産ショッピングもとても楽しいです。地酒、りんごジャム、りんごを使ったスイーツ、そば、わさびなどなど、長野っておいしいもの満載ですね。私のおすすめは八幡屋磯五郎というお店の七味や一味。ものすごく辛いですが、奥深い辛さです。

 

ぜひスノーモンキーに会いに長野へ。サルたちに癒されること間違いなしです。

 

ーーーーーー参考ーーーーーーーー

地獄谷野猿公苑のページは、かなり充実していて必要な情報はワンストップで大体手に入りますので参考にしてください。

地獄谷野猿公苑|ようこそ、ニホンザルの世界へ

 

長野電鉄のページはこちら(長野駅から湯田中駅までの電車)

快適生活サポート事業グループ ながでんグループ

 

長電バスのページはこちら(湯田中駅からのバス、長野駅からのバス)

長電バス株式会社