たまこさんのコンパス

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ナパバレーでワイナリー巡り 〜ちょっぴり大人のバケーション計画

ナパバレーはカリフォルニアワインの一大産地。でも名前は聞いたことがあるものの、今ひとつ詳しくはわからないという方も多いのでは。

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ナパバレーに行きたいと思うのは「ワイン」で生計を立てているインポーターやソムリエ、あるいは余程のワイン好きぐらいと思っていませんか。

 

はい、私もそうでした。一度訪れるまでは。

 

ですが、二度ほど訪れた今は「できるならば毎年行きたい」旅先になっています。

なぜならここは大人のディズニーランド。一度行くと何度でも行きたくなっちゃう「夢と魔法の国」の大人バージョンなんです。

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まずはナパバレーの全体像をイメージしましょう。

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ナパバレーはサンフランシスコの北側、車で1時間ほどのところに位置しています。サンフランシスコからベイブリッジまたはゴールデンゲートブリッジを渡り、ナパの町のダウンタウンが起点となり、そこから北へ向かう2本の道路沿いにワイナリーがこれでもかというぐらい点在しています。町の名前だとナパ(Napa)、ユントビル(Yountville, ヨントビル)、セントヘレナ(St. Helena)、カリストガ(Calistoga)あたりまででしょうか。またナパバレーの西側にはこれまたワインの一大産地ソノマがあります。

 

ホテルなどを探すときに「ナパ」だけだとかなり限られますが、ユントビルやセントヘレナカリストガには素敵なホテルやロッジがあり、選択肢が広がります。

ダウンタウンにあるハイアットグループのライフスタイルホテル「Andaz」はとっても素敵。もちろんナパですからチェックインの時にウェルカムドリンクとしてワインがサービスされます。

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ナパバレーは美味しいもの好き、おしゃれなもの好き、旅行好きの日本人好みのデスティネーションなのに、検索しても日本語での情報が少ないのは英語ができないと少しハードルの高い旅先になるからだと思います。英語力、日程、車の運転の可否などによって楽しみ方は3パターンかなと思います。

 

1 サンフランシスコから旅行会社が企画するツアーに参加する

少し割高で、訪問するワイナリーが決まっていますが、英語が苦手という方はこれが間違いないです。現地オプショナルツアーはJTBH.I.S.などの旅行会社や現地オプショナルツアーを探すと必ず名前が出てくるベルトラさんが提供しています。高級なカリフォルニアワインと言えばまず名前が挙がるオーパス・ワンを組み込んでいるツアーが多いようです。

www.veltra.com

試飲代が別途のものが多いので、ツアー代+αが必要ですが、試飲で酔っ払ってもサンフランシスコ市内までちゃんと連れて帰ってくれるので安心です。

 

2 ナパのダウンタウンに泊まり、ワイントレインに乗る

少しだけ英語OKの方は、レンタカーやフェリー&バス、または電車&バスでナパのダウンタウンに行き、ワイントレインに乗るのも一つの選択です。

ワイントレインに乗って食事を楽しみながら下車していくつかのワイナリーを訪れるコースや、ワイントレインでのランチ、ディナーを楽しむコース(ウェルカムスパークリングワインのワイン代は別途)などいくつかあります。景色が楽しめるのでランチの時間帯が人気のようですが、季節によっては電車から夕暮れのマジックアワーを楽しめるのでディナーもいいかもしれません。夏はサマータイムのおかげで8:00ぐらいまで明るかった気がします。

www.winetrain.com

オンラインで予約できますし、出発駅はナパのダウンタウンのかなりわかりやすい場所にあります。私は乗ったことがありませんが、乗った方々の感想としては概ね好評でした。安心して飲めますし、車窓からの景色は間違いないと思います。優雅な時間を過ごしたい方にお勧めです。

 

3 自力で自分の行きたいワイナリーを巡る 

もちろん可能なら1番のお勧めはサンフランシスコからレンタカーでナパバレーを訪れ、ナパのダウンタウンセントヘレナなどに2泊ぐらいしてご自身の行きたいワイナリーを巡ること。

ワイナリーは試飲が予約制のところと予約なしで行けるところがあります。もし英語が多少なりともわかる方であればぜひ予約制で何種類かのワインの試飲がセットになっているところを1ヶ所は訪れて見てください。ワイナリーの方がワイナリーの歴史や、それぞれのワインの特徴、あるいはちょっとした裏話などを話してくれます。また樽の保管場所や製造工程なども歩いて見せてくれるワイナリーもあります。

英語が無理という方は日本が誇るカリフォルニアワイン(?)、KENZO ESTATEをお勧めします。ちゃんと日本語のホームページがあって、日本語で予約ができ、日本語ガイドも希望できます。

www.kenzoestate.jp

ちなみにKENZO ESTATEはKENZOのデザイナー高田賢三さんではなく、ビデオゲームCAPCOMの創業者辻本憲三さんの所有するワイナリーです。

 

今まで飲んで気に入っているワインのワイナリーはもちろん、思い切って今まで飲んだことのないワイナリーに行ってみるのもお勧め。新しいお気に入りを見つけられる可能性大ですよ。

 

参考までに私の大好きなワイナリーを二つご紹介。

1 Cakebread cellars ケークブレッドセラーズ

日本人の私的にはワイナリーなのにケーキとブレッド???と思わず突っ込みたくなりますが、単純にオーナーファミリーの名字です。

比較的お手頃なお値段で、赤白ともに美味しいのですが、外のテラスでいただいたソーヴィニョンブランは忘れられない清々しさ。夏になるとここのソーヴィニョンブランが飲みたいと必ず思います。

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www.cakebread.com

色々なパターンのテイスティングが用意されています。こちらのワイナリーには専属のシェフもいらっしゃるのでフードペアリングもお勧めです。どのテイスティングも予約が必要です。

 

2 Far Niente Winery ファーニエンテワイナリー

ここほど「エレガント」という言葉がふさわしい場所はないような気がします。とにかく全てがステキ。「ファーニエンテ 」はイタリア語で「憂いのない」「のんびり」「何もしない心地よさ」といった意味だそうで、名前からして優雅の極み。

基本的に「ファーニエンテ」というブランドではシャルドネカベルネ・ソーヴィニヨンしか作っていませんが、Dolceなど別のブランド名でデザートワインピノ・ノワールなどが作られています。

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farniente.com

 

普段はあくせくしていても、たまにはこのワインと共に優雅な時間を過ごせる人生でありたいと心から思ってしまいました。

さて、ナパバレーの魅力はワインだけではありません。ナパバレーは基本的に田舎で、どの街もかなり小さいのですが、びっくりするぐらいレストランの質が高いんです。フレンチランドリーのような超高級店の話ではなく、ごくごく普通のレストランも美味しいんです。

 

ヨントビルにあるRedd Wood。入力ミスではなく、dがふたつです。

ここの焼きたてピザ、最高でした。

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ヨントビルにはフレンチランドリーの姉妹店、Bouchon Bistroもあります。フレンチランドリーはものすごく前から予約が必要で、しかもかなりのお値段ですが、Bouchonはウォークインで入れることもしばしば。お値段もちゃんとビストロ価格。雰囲気・味とも「ここはフランス???」と思わせる本格的なビストロです。お隣にあるベーカリーもちゃんとしたバゲット、クロワッサン、エクレアなどが買えてお勧めです。

 

カリフォルニアに何店舗かあるバーガージョイントGotts。ナパバレーにはダウンタウンセントヘレナにお店があります。バーガー、サンドウィッチ、サラダ、またカリフォルニアらしくフッシュタコスなどもあり、何を食べても美味しいです。もちろんグラスワインのラインナップも充実。「バーガーにワイン?」と思うかもしれませんが、ここはナパですよ、間違いありません!

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そして、次にナパに行った時も絶対に行きたいお店The Charter Oak。セントヘレナにあります。

まずはこのサラダで大感動。見た目だけではありませんよ。ちゃんと一つ一つの野菜や花が美味しいんです!

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メインもどれも美味しく、ついついワインを飲み過ぎてしまいました。

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このお店、ナパのワインであれば1グループ2本までチャージなしで持ち込みができるんです。その心意気が素敵だと思いませんか。

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友人が持ち込んだこのワイン、とっても美味しかったのでぜひワイナリーに行ってみたいと思います。

 

ちなみに夕食などしっかり飲む予定の時はレンタカーを借りている方も運転はせず、Uberを使いましょう。アメリカではUberはとてもリーズナブルです。 

 

ナパバレーの旅、イメージできましたでしょうか。ナパバレー一帯は夏の間、一滴も雨が降らないんですって。だからカリフォルニア、あんな山火事になっちゃうのね。でも旅行者には晴れが約束されているってうれしいですよね。朝はサンフランシスコからやって来る霧で曇っていることもありますが、午後はほぼ毎日ピーカン。ぜひ、青い空と緑のコントラスト、美味しいワインと食べ物を求めてナパバレーを訪れてくださいね。

 

ちなみにナパバレーは暑いですが、サンフランシスコの夏は激寒です。私、耐え切れず冬のセーター買いました。もう少しでダウンを買いそうになりました。それぐらい寒いので、サンフランシスコに滞在される方はご注意ください。