一生に一度は登りたい富士山 〜持ち物・行動食編
富士山に必要な装備・服装はこちらのブログをご参照いただくとして・・・
今回は登山装備以外の持ち物と持参する行動食・飲み物について、詳しくご紹介。装備・服装と同じく、登った後の実感も踏まえ、次の基準で★付けしてます。
★★★ 絶対に持って行くべき
★★ 持って行ったほうが断然ステキ
★ 持って行って損はない
★なし なくても困らないのでいらない
1 持ち物(登山装備・服装以外)
*登山中ずっと使用*
★★★タオルまたは日本手ぬぐい
★★★ウエットティッシュ
★ ハンカチまたはミニタオル
★ ティッシュ
★なしトイレットペーパー
★★★ジップロック(大・中・小)
★★ 斜めがけできるペットボトルホルダー
★★★サングラス(日光だけでなく砂埃も防ぎます)
★★ 日焼け止め
★ カメラ
★★ 時計(アウトドア用、スポーツ用が良い)
★★★100円玉(トイレ用 1回200円程度)
★★★携帯電話
★なし携帯電話充電器
★ 携帯電話予備バッテリー
*山小屋で使用*
★★ 汗ふきシート
★★ メイク落としシート
★★ 使い捨て歯ブラシ(または歯磨きガム)
★ アイマスク
★ 耳栓
★ ミニライト
*山頂で使用
★★ 使い捨てカイロ
★★ 簡易座布団
★ サバイバルシート
*下山時使用*
★ バンダナ(砂埃避けのマスク替わり)
*帰りに温泉によるツアーの場合*
★★ タオル
★ 洗面道具
★★★着替え(下着、靴下、Tシャツ)
富士登山の持ち物で最も活躍したのは、ウエットティッシュとジップロック(一般名がわからないのでジップロックと呼びますが、ジップロック様の保存袋であればなんでもOK)です。
富士山はとにかく水がないため、手を洗うことができません。ウエットティッシュは、100円ショップなどで、ティッシュサイズのものと、少し厚手の大きなサイズのものを購入し、スナックを食べる前などはティッシュサイズのものでさっと拭き、トイレの後などは大きなサイズのものでしっかり拭くなど使い分けてください。単に手がきれいになるというだけでなく、埃まみれの手を拭くと気持ちがよく、リフレッシュできます。
ジップロックは大きなサイズのものにはフリースなどを入れて圧縮すればかさばらなくなりますし、濡れる心配がなくなります。山小屋で寝ている人がいる中で荷物を整理するときも、スーパーの袋だとカサカサ音がして嫌がられますが、ジップロックなら大丈夫。またゴミ袋としても便利で、こちらも圧縮して小さくすることができます。携帯もジップロックに入れて持って行きましたし、とにかく雨やホコリを避けたいものは全てジップロックに入れておけば安心です。
山小屋の環境は次のブログでご紹介しようと思いますが、思っているより過酷です。少しでもリフレッシュできる様、汗拭きシートで体を拭いたり、メイク落としシートで顔を拭いたり(登山時、メイクは基本的にしないほうが良いと思います。でも日焼け止めを一度落としたほうが肌にはいいので、メーク落としシートで拭くことをおすすめ)、ご飯の後に歯磨きしたりしましょう。
山小屋には洗面所というものがありませんので、歯磨きは外でします。山を汚してしまうので、歯磨き粉は使ってはいけません。ホテルに泊まった時などに提供される使い捨て歯ブラシでカラみがきし、ペットボトルの水ですすぎます。
歯磨きに外に出るときはカメラもお忘れなく。天空での歯磨きショットはなかなか面白い写真です。使った歯ブラシはそのまま入っていた袋に入れて持ち帰りましょう。
山小屋でしっかり寝るのは難しいですが、アイマスクと耳栓があると寝れなくても神経が休まるのでおすすめです。また小さなライトを持参すると山小屋でものを探すのに便利。100円ショップでキーホルダー付きのものが売っているので、それをバックパックにつけておくといいですね。
100円ショップではその他にも斜めがけできるペットボトルホルダーと折りたたみができる簡易座布団、アイマスク、耳栓、様々なサイズのジップロック用保存袋、ウエットティシュなども購入しました。
斜めがけできるペットボトルホルダーはいちいちバックパックを下ろさなくても水分補給ができるためおすすめです。
また、簡易座布団は写真のようなものですが、山頂でご来光を待つ時、直接地面に座るとお尻から寒さが伝わってしまうので、お尻の下に引くものがあった方が絶対にいいです。もしこのような簡易座布団が見つけられない場合は、新聞紙をビニール袋に入れて作成するなど、なんでもいいので座布団がわりになるものを持って行ってください。
携帯電話は山頂も含め使える(電波がある)ところが多いです。山頂からご家族やお友達にメッセージを送ることができます。ただ、携帯電話は「非常用」と考え、基本的に電源を切って、使用は必要最低限にすることをおすすめします。前述のように携帯のライト機能ではなく、ミニライトの持参をおすすめするのもそのためです。
万が一、グループとはぐれてしまった場合、あるいは高山病等で別行動をすることになった場合など携帯電話が必要となる可能性があります。いざという時にバッテリーの残量がないということがないようにしましょう。
ちなみに充電するところはありませんので充電器は不要です。どうしても携帯電話を地上と同じように使いたい方は、予備バッテリーを持参してください。
またトイレットペーパーは、はとバスツアーの案内や他の方が書かれているブログで持っていくべきと書いてあったので、半分ぐらい使った時点で芯を抜き潰して、これまたジップロックに入れて持参しましたが、私が使った全てのトイレにトイレットペーパーが備え付けられていたので、一度も使いませんでした。
こちらの富士登山のオフィシャルサイトでもトイレットペーパーの持参を呼びかけてはいないので、不要かと思います。
富士山のトイレ|登山をより楽しむために|富士登山オフィシャルサイト
2 食べ物・飲み物
私の参加したはとバスツアーには、8合目の山小屋での夕食、朝ごはんがわりの軽食、カロリーメイト1箱、水ペットボトル500ml1本(2013年8月時点)が含まれていました。とはいえ、これでは全く不足。
登山途中に食べる行動食はご自身の好みでぜひこだわって選んでください。ステキな行動食が「ある」と「ない」では疲れ方が全然違います。
こちらが私が持参した行動食の一部です。
ポイントは色々な味のものを用意すること。
甘いもの
塩気のもの
酸っぱいもの
一番のヒットは「カルパス」。エネルギー補給に飴やチョコレートなど甘いものを食べるのですが、甘いものを食べると塩気のあるものが欲しくなるもの。カルパスは程よい塩気で休憩の最後はいつもカルパスで締めていました。カルパスは大丈夫でしたが、あまり塩気が強いものだと喉が必要以上に渇いてしまうので注意して選びましょう。常温保存が可能な魚肉ソーセージやチーズかまぼこもいいと思います(うちはダーリンがどちらも食べられないので持っていきませんでしたが)。
甘いものでおすすめなのは、「むちむちきなこ」という黒糖にきな粉がまぶされれているもの。優しい甘さで口の中ですっと溶けるので、登山にぴったりです。以前は小洒落たスーパーなどでしか売っていなかったのですが、最近はコンビニなどでも見かけるようになりました。
チョコレートは5合目付近の暑さで溶けてしまうので、M&Msのようなコーティングされているものがいいですね。
私たちが登った時は、6合目でガーナチョコのサンプリングがありました。
板チョコ1枚丸々配布されたのですが、溶けてしまうと思い、6合目の休憩と次の休憩で食べきりました。このガーナチョコのサンプリング、とても効果があると思います。
というのも、ここで食べるガーナチョコ、びっくりするぐらい美味しくて「行動食には絶対ガーナチョコを買うべきだ!」と思ってしまったほどです。登山中ということだけでなく、この6合目あたりの気温がちょうどチョコレートを美味しく感じさせる柔らかさにするせいだと思います。サンプリングはいつもやっているわけではないと思いますので、試しに1枚持参して食べてみてください。
写真以外のものとして、ドラッグストアなどに置かれている栄養補助食品をいくつか持参しました。カロリーメイトのようなハードクッキータイプのものは、口の中の水分が吸い取られ、疲れている時は喉を通りません。ツアーから配布されたものも食べずに持って帰りました(おそらくこういう意見が多かったのか、2016年の同ツアーではソイジョイになっていました)。
私は富士山に持って行く前にいくつか味見し、チーズケーキ味のしっとりタイプのものとソイジョイとウィダーインゼリーを持参しました。朝ごはん替わりにもなるので、好みのものをいくつか持参しましょう。
悩んだのが持参する水の量。結局500mlの水3本を家から持参しました。ツアーからもらった1本を含め全部で2,000mlとなります。飲み水としてはもちろん、埃っぽくなった口をゆすいだりして、下山までに全て飲み切りました。ちょうど良い量だったと思います。
ダーリンは少し味のついた水を欲しがるので、水2本とビタミンウォーター1本を持参しました。
水はお金さえ出せば山小屋でも購入できます(7合目から上だと500mlで400〜500円ぐらい)ので、バックパックの容量やご自身の体力と相談しながら1,000〜2,000mlの範囲で調整してください。
水は薄手の柔らかいペットボトルのものが、飲み終わったら潰して小さくできるのでおすすめです。ゴミはとにかく全て持ち帰りましょう。
下山後、温泉に立ち寄るツアーの場合は、お風呂用タオル、洗面道具、着替えを持っていきましょう。私が参加したはとバスのツアーは、乗って行ったバスに登山では使わないものを置いて行くことが可能でした。これができるかできないかでフル着替えを持って行くか、下着だけにするか、あるいは洗面道具をどこまで用意するかが変わると思いますので、事前にツアー催行会社問い合わせてみましょう。
できれば、出発の3日ぐらい前までに一度バックパックに詰めてみることをおすすめします。実際に全て入るかどうか、持ってみて負担のない重さかどうか確認して、必要があれば調整しましょう。出発前日は睡眠をしっかりとることが大切ですので、余裕を持って準備してくださいね。
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