たまこさんのコンパス

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一生に一度は登りたい富士山 〜装備・服装編

富士山に登ると決めたら、高山病や低体温症にならずに無事に登頂を成功させるためにしっかりと準備をすることが大切です。

 

私が登った時にもいました、Tシャツ、短パン、スニーカーという普段着にペットボトル1本を持って登ろうとする人たちが。そして案の定、高山病なのか、低体温症なのか、途中で動けなくなっていました。8合目ぐらいになるとそういった普段着の人は見かけなくなりますので、それまでにほぼ全員、脱落するということですね。

 

もちろん中には最低限の装備で登頂できた方もいると思いますが、決してそのことを自慢したり、推奨したりするべきではないと思います。条件が悪ければ非常に深刻な事態になることも十分に考えられるので、自分のためにも、同行者のためにも、他の登山者のためにも責任を持ってしっかり準備して臨みましょう。

 

とはいえ、山登りが趣味という方以外、今回1回しか使わないかもしれないのであまりお金をかけたくないと思うもの。

 

ツアー催行会社によってはオプションで装備のレンタルを用意しているところもあります。私が参加したはとバス富士登山ツアーでも石井スポーツと提携してレインウェア、トレッキングブーツ、バックパックの3点セットを1泊2日5,500円(送料・税込)で提供してくれていました。

富士登山装備レンタルのご案内| はとバス

 

レンタルするのも一つかと思いますが、これを気にレインウエアやトレッキングブーツを購入し、富士登山が終わったら、また次にこれらを使う旅を計画するというのも楽しいもの。私は富士登山の後、屋久島に行きました。屋久島の縄文杉トレッキングもほとんど持ち物が同じでフル活用でき、どちらも一生の思い出になりました。

tamakosan.hatenadiary.com

 

また、毎年かなりの方が富士山に挑戦しているので、学校や職場などで周りの人に聞くと1人や2人、装備を持っている人がいるはず。トレッキングブーツを借りるのは微妙ですが、バックパックやヘッドライト、トレッキングポールなどは気持ちよく貸してくれると思います。うちのダーリンも職場の方からバックパックとトレッキングポールを借りて富士登山に臨みました。

 

周りに持っている人がいない場合、メルカリなどのフリマアプリで安く購入するのも一案。使い終わったら、またフリマアプリで出品するとレンタルよりも安く上がるかもしれません。参考にバックパックをメルカリで検索してみましたが、他のカテゴリーに比べ「sold」率が高いように思いました。良いものを安く手に入れようと思ったら、マメにチェックする必要がありそうですね。

 

さて実際何が必要なのか、登った後の実感とともに、装備、服装、持ち物、食べ物・飲み物の順に見ていきましょう。★は次の基準でつけてみました。

★★★ 絶対に持って行くべき

★★  持って行ったほうが断然ステキ

★   持って行って損はない

★なし なくても困らないのでいらない

 

1 登山装備

★★★バックパック(30リットル程度のもの)

★★ バックパックのレインカバー

★★★トレッキングシューズ

★なし登山用スパッツ

★★ トレッキングポール

★★★ヘッドライト

★★★レインウエア(上下セパレートのもの)

★★★地図

★  コンパス

 

バックパックを購入する予定なら、レインカバーが組み込まれているものをお勧めします。最初は別々で購入しようと思っていましたが、レインカバーが意外と高いことがわかり、組み込まれているものを購入しました。またウエストベルトがないと全ての重さが肩にかかるので負担が大きくなります。ぜひウエストベルト付きのものを選んでください。私はColumbiaで8,000円ぐらいで購入しました。黄色のレインカバーがバックパックの底に組み込まれています。

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悩んだのが登山用スパッツと呼ばれている足首の周りにつけて、小石や雨水を防ぐカバーのようなもの。先に紹介したレンタルにも入っているので、「もしかして絶対いるものなのか・・・」と用意するかどうかすごく悩みました。結局今後使う可能性がないと判断し用意しませんでしたが、実際なくても全く問題ありませんでした。下山時も、ハイカットのトレッキングシューズであれば、小石が入ってくるということはほとんどなく、雨が降ったらレインウエアのズボンで覆うことができるので不要ですね。

 

逆にかなり悩み結局用意したのがトレッキングポール。購入した訳ではなく、ダーリンが職場の方から2組貸してもらったので持って行ったのですが、なんとか用意できるなら絶対に持って行った方がいいです。途中までは全く使わなかったのですが、7合目以降の岩場はトレッキングポールがあるとないでは登り易さが全然違います。2本セットのものが使いやすいです。

富士山では5合目で「金剛棒」という木の杖が売られていて、途中の山小屋で刻印を押していき記念にするというお楽しみがありますが、この金剛棒はトレッキングポールのように使わない時はしまうということができないため、役立つ時間よりも邪魔な時間の方が多いです。同じツアーの方で何名か購入されていましたが、皆さん持て余していました。どうしても思い出に欲しいという方以外にはお勧めしません。

 

ヘッドライトは絶対にいります。とはいえ、ツアー参加で富士山であれば、ものすごく性能の良いものでなくてもいいかなと思います。私も低価格のものを持参しましたが、特に問題はありませんでした。

ジェントス リゲルヘッドライト 【明るさ45ルーメン/実用点灯8時間】 GTR-931H

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レインウエアも絶対にいります。100円ショップなどで売られているものはあっという間に破れて役に立ちません。風を通さないので、山頂アタックの際の防寒着の一番外のレイヤーとして使えますので、その観点で少し良いものを用意しましょう。ゴルフをされる方はゴルフ用のものでOK。うちのダーリンもゴルフ用のレインウエアを持参しました。

 

ツアー参加であっても地図は1枚持っておくべきだと思います。高山病になった場合など、ツアーのグループから外れ、別行動となることもあるからです。こちらの富士登山オフィシャルサイトから入手できます。

http://www.fujisan-climb.jp/b2rg1t00000029rc-att/Fuji_Climbing_Map.pdf

コンパスは私は時計にコンパスの機能がついていたので持参しませんでしたが、もしついていなかったら持参してたかもしれません。ただ、ツアー参加であれば、地図は見ることはあっても地図とコンパスを使ってルートを確認しなくてはならない事態には富士山ではなりにくいかなと思います。

 

2 服装

★★ 薄手のダウンまたはマウンテンジャケット等の防寒着

★★★フリースまたはセーター

★★★速乾性素材の長袖Tシャツ

★  速乾性の半袖Tシャツ

★★★速乾性素材のアンダーウエア

★★★長ズボン(伸縮性があるもの)

★★★靴下(厚手のもの)

★★ スポーツ用スパッツ

★★ 紐付きハット

★  ニットキャップ

★★★手袋

★  ネックウォーマー

 

5合目の出発時点の服装は、アンダーウエア、長袖Tシャツの上にTシャツ、スポーツ用スパッツ、長ズボン、厚手の靴下、紐付きハットでした。歩いていると軽く汗をかく程度で、汗だくになるというほどではありませんでした。

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7合目の休憩まではこの格好でしたが、8合目手前の岩場が始まる前に天候が怪しくなってきて、ガイドさんから念のためレインウエアを着用するよう指示がありました。ちょうど気温も下がってきていたので、ここでフリースも着用しました。

 

8合目から山頂に向けて出発する際は、5合目出発の服装に加え、マウンテンジャケット、フリース、レインパンツ、ネックウォーマー、ニット帽、手袋を着用しました。靴下もくるぶし丈のものからハイソックスに履き替えました。うちのダーリンは、フリースの上に薄手のダウン、レインウエア上下、フリース帽、手袋を着用。山頂は0度でもちろん寒かったですが、二人とも寒くて耐えられないというほどではありませんでした。

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 本当は山頂に登るときは冬用のタイツやスパッツをはきたいところですが、山頂に登ったあと5合目に降りる間にどんどん暑くなってもタイツを脱ぐタイミングがないので、スポーツ用スパッツで我慢しました。

 

服装のうち、私が富士登山のために新たに購入したのは、長ズボンと靴下。長ズボンは持っている綿のカーゴパンツで済ませようと思いましたが、24時間以上はきっぱなしということを考えるとやはり快適なものが良いと思い、トレッキング用のズボンを購入しました。

ちなみに山ガール定番の登山用スパッツにミニスカートというスタイルは富士登山ではお勧めしません。というのも富士山、かなり混み合っていて前後の人との距離が非常に近い状態で登ります。そのため、岩場になるとスカートの中が丸見えになります。

 

また靴下は、ぜひ登山・トレッキング用のものを購入することをお勧めします。有名なブランドのものでなければ1,000円以下で売られています。足が痛くなることなく、汗もすぐ乾き、非常に快適でした。私はふくらはぎ丈と膝丈(防寒目的のため)の2種類購入し、途中で履き替えました。靴下、大事です。

 

 私はジムでトレーニングの時に使っているスポーツ用のタンクトップ、長袖Tシャツ、スパッツを一番下のレイヤーにしましたが、スポーツ用のタンクトップは長時間着用するには少しタイト過ぎたと後悔しました。夏にユニクロなどで売られている速乾性素材の下着の方がお勧めです。女性はブラカップ付きのものがいいですね。

 

ご自身でお持ちのものやユニクロなどファストファッションブランド(夏になると速乾性素材の商品が豊富です)を上手く活用して、レイヤーを組み合わせてください。

 

 

一番下のレイヤーは基本的に5合目を出発して戻ってくるまで着っぱなしと考え、「速乾性」と「快適」をキーワードに。その上に着ていくものは「暖かい」と「小さくたためる」がキーワード、一番上のレイヤーは「雨風を通さない」がキーワードになるかと思います。

 

持ち物、食べ物・飲み物は次のブログでご紹介しますね。

 

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富士登山オフィシャルサイト