たまこさんのコンパス

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スノーモンキーに会いに行こう 〜信州1日2日旅

スノーモンキーってご存知ですか。

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おそらく認知度は、日本人よりも日本を訪れる外国人旅行者の方が高いかもしれません。

要はニホンザル(Japanese Monkey)なのですが、1970年にアメリカの写真誌LIFEが「Snow Monkeys of Japan」というタイトルで、日本に温泉に入るサルがいると紹介して有名になりました。さらに今から10年ほど前に子猿を抱えながら雪の中を歩くお母さん猿の写真が国際的な賞を取り、外国人の日本旅行ブームとも相まって、多くの外国人が信州の山奥を訪れるようになりました。

 

本来「サル」は熱帯地域が主な生息地で、ごく一部の種類しか日本のような温帯地域には生息していないんですって。確かにオラウータンとか熱帯のジャングルとかに住んでますよね。世界中で一番北に住んでいるサルは日本の下北半島に住むニホンザルらしく、「サル」と「雪」というのは世界的に見ても非常に珍しいコンビネーションのため「スノーモンキー」として世界から注目されているようです。

 

下北半島のサル達よりもこの信州のサル達を有名にしているのが、冬に露天風呂に入るという彼らの生態。サル達が温泉に入り始めたのは偶然がきっかけのようですが、もともと餌付けしているエリアのサルたちなので、多少人為的な要素は入っているかと思います。それでも今やここのサル達は、人間のように「気持ちいい」「温まる」という極めて人間と同じ理由で自ら温泉を楽しんでいるんです。

 

さてこのスノーモンキー達に会おうと思うとなかなか大変です。

 

彼らがいるのは長野県の地獄谷野猿公苑というところで、長野市からさらにローカル線かバスに乗る必要があるので、関東・関西からだと1泊2日で地獄谷野猿公苑に近い湯田中、渋、上林温泉に泊まるのがおすすめです。

 

まずは長野市を目指します。せっかくなので北陸新幹線に乗ってみました。北陸新幹線、男前です。

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東京からだとびっくりするぐらいあっという間に長野市に到着します。

長野駅長野電鉄というローカル線に乗り換えて湯田中駅を目指します。本数は少ないですが、湯田中行きの特急があり、「ゆけむり」号と「スノーモンキー」号と名付けられています。この「ゆけむり」号と「スノーモンキー」号の車両、元「小田急ロマンスカー」と元「成田エキスプレス」だったりします。

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この長野電鉄は、普通列車も入れると結構本数があります。

が、問題は湯田中駅からのバス。長電バスの上林線で湯田中駅から終点上林温泉まで15分ほどなのですが、1時間半に1本ぐらいしかありません。しかもちゃんとホームページで調べて10分ぐらいの乗り継ぎ時間と確認して行ったのに、切符売り場に行くと「あ、あれ間違ってるんです」と言われ、何もない駅で40分ぐらい待つことに。ちょっと都会慣れしてしまっていると面食らいますが、地方に行く場合は十分に余裕を持ってゆるーくプランニングしておく必要がありますね。

長野駅から志賀高原行きの急行バスでも行けますので、時間が合えばその方がいいかもしれません。

 

地獄谷野猿公苑までは、上林温泉のバス停で降りてからさらに30分ほど歩く必要があります。

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スノーモンキーに会いに行く訳ですから、できれば雪がある方がいいのですが、雪深い時はかなり足元が悪くなるようです。私たちが行った時は(2015年12月)、記録的に雪が少ない年だったので問題ありませんでしたが(ある意味残念)、今年は雪が多く公苑までの道も除雪が追いつかない模様。雪の中を歩ける防水のブーツで行った方が良さそうですね。

 

途中に地獄谷温泉後楽館という温泉宿があります。宿泊先を決める際、こちらに泊まるのもいいかなと思い見ていましたが、うちのダーリンには食事が合わなそうだったのでまたの機会に。ここの混浴露天風呂、野猿公苑までの道中から結構しっかり見えてしまいますので、入るなら観光客が通らなくなってからの方が良さそうです。

 

さて地獄谷野猿公苑に着いたら入口で入苑料800円(大人)を払います。 

サル達は毎日温泉に入る訳ではないので、温泉に入っているサルがいるかドキドキしながら温泉に行って見ます。

 

いました〜、温泉に入っているサル達が。この日はあまり寒くなかったので、数としては多くはありませんでしたが、それでも7.8匹のサルが温泉に出たり入ったりしていました。とにかく温泉に入っている時の彼らの表情がなんともかわいく、見入ってしまいます。

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子猿と一緒にいるのは必ず母親(メス)で、オスは別行動なんですって。

サル達は温泉に入りながら、お互いにノミ取りをしてあげています。ものすごく気持ち良さそうで、私もやって欲しくなりました。

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子猿たちは飛び込みを覚えたらしく、何度も飛び込んで遊んでいました。

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オスが来ると一気に空気が張り詰めます。オスは表情が渋く、哀愁さえ漂います。

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携帯をいじるような仕草のサルがいました。実際、観光客が写真を撮ろうとスマートフォンをサルに近づけすぎ、サルに取られたことがあるようです。スマートフォンを手にしているサルの写真が管理小屋に飾ってありました。

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温泉に入っているサルだけでなく、温泉に入っていないサルたちもいい表情を見せてくれます。ここで1日観察していたいと思ってしまいます。

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サルは人間の子供をどう思っているんでしょうね。

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スノーモンキーに無事に出会えた翌日は、長野市に戻って善光寺にお参りしてから帰るのがおすすめ。参道には美味しいお蕎麦屋さんもいっぱいあります。

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そして電車で行った方はぜひ善光寺横にある「よしのや」という酒蔵に立ち寄りましょう。雰囲気がよく、何よりもものすごく気前よく色々な種類を試飲させてくれます。

「日本酒はちょっと苦手」という方も梅酒や甘酒もありますので大丈夫です。

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長野駅でのお土産ショッピングもとても楽しいです。地酒、りんごジャム、りんごを使ったスイーツ、そば、わさびなどなど、長野っておいしいもの満載ですね。私のおすすめは八幡屋磯五郎というお店の七味や一味。ものすごく辛いですが、奥深い辛さです。

 

ぜひスノーモンキーに会いに長野へ。サルたちに癒されること間違いなしです。

 

ーーーーーー参考ーーーーーーーー

地獄谷野猿公苑のページは、かなり充実していて必要な情報はワンストップで大体手に入りますので参考にしてください。

地獄谷野猿公苑|ようこそ、ニホンザルの世界へ

 

長野電鉄のページはこちら(長野駅から湯田中駅までの電車)

快適生活サポート事業グループ ながでんグループ

 

長電バスのページはこちら(湯田中駅からのバス、長野駅からのバス)

長電バス株式会社

 

 

一生に一度は登りたい富士山 〜はとバス富士登山ツアー本編

私が参加したはとバス富士登山ツアーは、1泊2日、富士スバルライン5合目から吉田ルートで登り、8合目の山小屋で仮眠、ご来光を山頂で見るという超定番コースです。ツアーの詳細ははとバスのサイトをご参照ください。

富士登山ツアー2018 | はとバス

 

このツアーは、地下鉄日比谷線築地駅または有楽町線新富町駅の近くにある銀座キャピタルホテル新館の前から出発します。出発が朝7時前なので、遠方の方はこちらのホテルに前泊するオプションもあります。ホテルのすぐ横にローソンがあるので、朝ごはんなどを調達できます。

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もう1か所、新宿西口(7:30発)でさらに人を乗せて、高速SAで一度休憩を挟みながら富士山へ向かいます。

 

到着すると富士スバルライン5合目は「祭りか?」と思うぐらい混雑していました。これから登る人だけではなく、下山してきた人、観光で立ち寄った人が入り混じっています。

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まずはここで1時間ほど自由時間。昼食をとったり、トイレに行ったりして、高度に体を慣らします。1時間ぐらいここで過ごしてから登るのが高山病予防にいいそうです。

お昼ご飯にラーメンを食べましたが普通に美味しかったです。後々喉が渇いてしまうので、スープは全部飲み切らない方がいいかと。 f:id:tzaleski:20170207111757p:image

昼食をとった売店兼食堂のトイレは50円かかりました。5合目の他の売店や食堂のトイレもだいたい50円のようです。山梨県が設置している無料のトイレは、売店などが並んでいる広場からは少し離れたところにあります。

 

再集合後、お世話になる登山ガイドさんが合流し、富士登山のスケジュールや注意事項の説明を受けて、いざ出発!

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気合を入れて出発したものの、吉田口5合目との合流地点まではほぼ平ら、いやむしろ緩やかな下り坂。なんとなく損した気分になります。

 

ガイドさんと一緒じゃなかったら、この辺りはものすごいスピードで歩いてしまいそうですが、それが失敗の素で、7合目あたりでバテてくるそうです。5合目までバスで到着するので忘れがちですが、すでに標高2,305mなので、どんなに平坦な道でもゆっくり歩く必要があります。

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富士山頂までたった6kmなんですね。6kmなのに所要時間は385分(6時間25分)。ちょっと気が遠くなります。

 

6合目まではこんな感じの緩やかな上り坂です。まだ樹木があります。

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前のブログでも紹介しましたが、6合目でガーナチョコのサンプリングをやっていました。ロッテの皆さん、すごく美味しかったです!ありがとうございました。

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チョコのサンプリングがあったからではないと思いますが、まず6合目で1回目の休憩。

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この6合目から先は本格的な「山登り」になります。

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5合目では雲がかかっていて山頂方面が見えなかったのですが、6合目からは雲が晴れて山の上の方がよく見えるようになりました。ただ、上の方まで見えるのは人・人・人。とにかくすごい人です。

 

途中短い休憩を挟みながら7合目の山小屋でトイレ休憩。トイレは基本的に200円の協力金を払い利用します(山頂だけ300円だった気が)。

この辺りから「頭が痛い」「気分が悪い」「息が苦しい」と訴える人が出てきます。最初の脱落者が出たのもここだと思います。

 

7合目から上は岩場が多くなり、私も少し息が切れるようになってきたので、深呼吸を意識しました。この辺りから持参したトレッキングポールも使い始めました。トレッキングポール、本当にお勧めです。手の力も使って登っていけるので、足の疲れが全然違いますし、バランスを崩すことがありません。

 

またバックパックのウエストベルトのポケットやズボンのポケットなどに飴などを入れ、エネルギー補給しながら登りました。斜めがけできるペットボトルホルダーがあると水分補給も歩きながらできるのでおすすめです。とにかく意識してこまめにエネルギー補給&水分補給しましょう。

 

7合目と8合目の間で少し雲が出てきたことから、ガイドさんからレインウエアを着用するよう指示がありました。私はここでフリースも着用しました。

 

山頂まで約3km、8合目の山小屋まではもう少しというところで、なかなか急な岩場になります。仮眠前の最後の頑張りどころです。

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岩場を登りきって、仮眠をとる8合目の「太子館」に到着です。ここまででも、十分達成感があります。 f:id:tzaleski:20170207112004p:image

一面の雲海。これだけ雲があると下界からは富士山は見えていないんでしょうね。雲の上にいる優越感に浸れます。

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太子館の晩ご飯は、カレーライスとおかずでした。美味しいとは言いませんが、それなりに食べれます。山小屋の食事にこれ以上のものは求めてはいけませんね。男の人だと少し量が足りないかもしれません。

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仮眠スペースは想像しているより狭いです。天井が低いため余計窮屈に感じるのだと思います。一人に一つ寝袋が用意され、その寝袋のスペースが荷物置き場も含めた個人スペースになります。

 

このような環境ですので、山小屋でぐっすり眠るというのは、なかなか難しいと思います。おそらく山小屋の環境のせいだけではなく、「富士山に登っている」という非日常の興奮状態にあるせいもあるかと思います。

 

中には速攻眠りにつかれる方もいらっしゃいましたが、先に眠りにつかれた方に限っていびきをかくもの。余計眠れなくなります。山小屋の仮眠は眠れたらラッキーぐらいに思って、前日にしっかり寝ておくことをお勧めします。

 

眠れなくても、アイマスクと耳栓をつけて横になりましょう。全然寝ていないと思っていても横になっていると意外と休めているものです。

 

また仮眠前に一度メイク落としシートで顔を拭いて日焼け止めと埃を落としたり、汗拭きシートで首や脇などを拭いたりしてリフレッシュして翌日に備えましょう。

 

ここの山小屋で山頂行きを諦める人もいました。ここからもご来光がきれいに見えるそうで、体調によっては、それも一つの選択肢だと思います。

 

もともと夜中1:30頃出発という予定だったと思いますが、出発時間が早まって0:30頃出発になりました。富士登山人気で人が増えて、ご来光渋滞がどんどん激しくなり出発時間が年々早まってきているようです(今はもっと早く出発しているようです)。

 

8合目からの真夜中登山はなかなか新鮮な体験です。ヘッドライトで足元を照らしながら一歩一歩登ります。というか、8合目から上はずっと渋滞していて、一歩一歩しか進めません。個人で来ていても自分のペースで歩くことはほぼ不可能で、有無言わさず渋滞に巻き込まれます。

 

写真はありませんが、この日は星空がものすごく綺麗で、流れ星がたくさん見れました。

また御殿場市の夜景もなかなか綺麗です。あちらから富士山を見上げると私たちのヘッドライトがずっと連なっているのが見えるのでしょうね。むしろそれを見たいと思ったりもしました。

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9合目まできました。もう少しです。この9合目の手前(8合目5勺)に最後の山小屋御来光館があります。同じツアーグループの最年少の男の子(6歳ぐらいだったと思います)はここで断念。登山ガイドさんが山小屋に交渉してここで仮眠できることになりました。ここまでよく頑張りました。ここから先は動けなくなると本当にどうしようもなくなるので、体調が悪ければ無理はせずに申し出ましょう。

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私も9合目過ぎたあたりから息切れと軽い頭痛が出てきました。ヨガのクラスで習っている呼吸法を参考に、とにかく吐く息を意識して細く長く吐くようにして登りました。体を動かしているせいか「寒い」という感じはありませんでした。

 

二つ目の鳥居を超えたら山頂です。

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ついに山頂に到着!

が、なんとなく山小屋に着いた時の方が達成感があったと思うのは気のせいでしょうか。山頂では達成感よりもご来光に間に合ってよかったという安堵感の方が強かったように思います。

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山頂はかなり広いので、人が多くてもご来光を見るスペースは十分あります。

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気温0度の中、ご来光を待ちます。待っている間は寒いです。どんどん体温が奪われていきます。使い捨てカイロと簡易座布団の持参をお勧めします。

 

うちのダーリンの時計には高度計が付いているので高度を確認。最高点(剣ヶ峰)よりも30mほど低いところにいるようです。

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だんだんと夜が明けてきて、山中湖が見えてきました。

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雲の中から太陽が出てきました。

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待ちに待ったご来光です。ご来光を見るとちょっと達成感を感じます。

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ご来光と一緒に写真を取ろうとするとこのように顔が全然見えなくなってしまうので・・・

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少し斜めになって撮ったほうがいいですね(私の腕ではこれが限界)。

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ご来光の後は山頂で少しだけ自由時間があり、売店・食堂で温かいものを注文することができます。

そういえば富士山頂って浅間大社という神社の奥宮境内、つまり私有地なんですよね。なんだか不思議。

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このツアーは山頂でご来光を見るというのが目的ですので、山頂の滞在時間はそんなに長くなく、あっという間に下山を開始します。帰り道はずっとこんな感じで退屈です。

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無事に5合目まで降りてきてところで、お世話になった登山ガイドさんとはお別れ。なんとガイドさんはこの日夕方頃からまた別のグループと一緒に登るとのこと。私もさすがに今日の午後は無理ですが、明日ならもう一度登れると思うぐらい元気でした。

 

ここでまた少しだけ自由時間があり、お土産を買ったりできます。世界遺産登録記念のイベントをしていたので、新聞を作ってもらいました。

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再集合後、温泉へ。

私たちは比較的早く着いたので、洗い場もそんなに混んでいなかったのですが、私がシャンプーなどを済ませお風呂に入ろうとする時には洗い場が長蛇の列になっていました。何台かのバスが同じタイミングで着いてしまったのでしょうね。お風呂の後のビールの美味しかったのは言うまでもありません。

 

で、家に帰って体重計に乗ってみるとなんと体重が2kgほど減り、なおかつ体脂肪も4%ぐらいダウンしていました。富士登山は、それだけエネルギーを消費するということなんですね。「富士登山ダイエットが流行るのでは」と思いましたが、なぜか体重も体脂肪も登山後特別に暴飲暴食した訳でもないのに1日であっという間に元に戻りました。不思議です。

 

富士登山は一生の思い出になること間違いありません。

個人旅行が好きな私ですが、初めての富士登山は登山ガイドさん同行のツアーに参加してよかったと心から思いました。おそらく自分たちだけだとペース配分ができず高山病になるか、高山病にならなくても山小屋の出発時間の見極めができずご来光に間に合わなかったと思います。

 

次に登ることがあれば、吉田ルート以外のルートで、ご来光の時間を外して自分たちで登って見たいなと思っています。

 

ぜひ今年こそ富士山へ。

装備や持ち物などはこちらをご参照いただき、しっかり準備して登りましょう。

tamakosan.hatenadiary.com

 

 

tamakosan.hatenadiary.com

 

*こちらのブログは2013年8月に富士山に登った時のものです*

ーーーー最新の情報はこちらからーーーー

富士登山オフィシャルサイト

 

一生に一度は登りたい富士山 〜持ち物・行動食編

富士山に必要な装備・服装はこちらのブログをご参照いただくとして・・・

tamakosan.hatenadiary.com

 

今回は登山装備以外の持ち物と持参する行動食・飲み物について、詳しくご紹介。装備・服装と同じく、登った後の実感も踏まえ、次の基準で★付けしてます。

★★★ 絶対に持って行くべき

★★  持って行ったほうが断然ステキ

★   持って行って損はない

★なし なくても困らないのでいらない

 

1 持ち物(登山装備・服装以外)

*登山中ずっと使用*

★★★タオルまたは日本手ぬぐい

★★★ウエットティッシュ

★  ハンカチまたはミニタオル

★  ティッシュ

★なしトイレットペーパー

★★★ジップロック(大・中・小)

★★ 斜めがけできるペットボトルホルダー

★★★サングラス(日光だけでなく砂埃も防ぎます)

★★ 日焼け止め

★  カメラ

★★ 時計(アウトドア用、スポーツ用が良い)

★★★100円玉(トイレ用 1回200円程度)

★★★携帯電話

★なし携帯電話充電器

★  携帯電話予備バッテリー

 

*山小屋で使用*

★★ 汗ふきシート

★★ メイク落としシート

★★ 使い捨て歯ブラシ(または歯磨きガム)

★  アイマス

★  耳栓

★  ミニライト

 

*山頂で使用

★★ 使い捨てカイロ

★★ 簡易座布団

★  サバイバルシート

 

*下山時使用*

★  バンダナ(砂埃避けのマスク替わり)

 

*帰りに温泉によるツアーの場合*

★★ タオル

★  洗面道具

★★★着替え(下着、靴下、Tシャツ)

 

富士登山の持ち物で最も活躍したのは、ウエットティッシュジップロック(一般名がわからないのでジップロックと呼びますが、ジップロック様の保存袋であればなんでもOK)です。

 

富士山はとにかく水がないため、手を洗うことができません。ウエットティッシュは、100円ショップなどで、ティッシュサイズのものと、少し厚手の大きなサイズのものを購入し、スナックを食べる前などはティッシュサイズのものでさっと拭き、トイレの後などは大きなサイズのものでしっかり拭くなど使い分けてください。単に手がきれいになるというだけでなく、埃まみれの手を拭くと気持ちがよく、リフレッシュできます。

 

ジップロックは大きなサイズのものにはフリースなどを入れて圧縮すればかさばらなくなりますし、濡れる心配がなくなります。山小屋で寝ている人がいる中で荷物を整理するときも、スーパーの袋だとカサカサ音がして嫌がられますが、ジップロックなら大丈夫。またゴミ袋としても便利で、こちらも圧縮して小さくすることができます。携帯もジップロックに入れて持って行きましたし、とにかく雨やホコリを避けたいものは全てジップロックに入れておけば安心です。

 

山小屋の環境は次のブログでご紹介しようと思いますが、思っているより過酷です。少しでもリフレッシュできる様、汗拭きシートで体を拭いたり、メイク落としシートで顔を拭いたり(登山時、メイクは基本的にしないほうが良いと思います。でも日焼け止めを一度落としたほうが肌にはいいので、メーク落としシートで拭くことをおすすめ)、ご飯の後に歯磨きしたりしましょう。

 

山小屋には洗面所というものがありませんので、歯磨きは外でします。山を汚してしまうので、歯磨き粉は使ってはいけません。ホテルに泊まった時などに提供される使い捨て歯ブラシでカラみがきし、ペットボトルの水ですすぎます。

歯磨きに外に出るときはカメラもお忘れなく。天空での歯磨きショットはなかなか面白い写真です。使った歯ブラシはそのまま入っていた袋に入れて持ち帰りましょう。

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山小屋でしっかり寝るのは難しいですが、アイマスクと耳栓があると寝れなくても神経が休まるのでおすすめです。また小さなライトを持参すると山小屋でものを探すのに便利。100円ショップでキーホルダー付きのものが売っているので、それをバックパックにつけておくといいですね。

 

100円ショップではその他にも斜めがけできるペットボトルホルダーと折りたたみができる簡易座布団、アイマスク、耳栓、様々なサイズのジップロック用保存袋、ウエットティシュなども購入しました。

斜めがけできるペットボトルホルダーはいちいちバックパックを下ろさなくても水分補給ができるためおすすめです。

また、簡易座布団は写真のようなものですが、山頂でご来光を待つ時、直接地面に座るとお尻から寒さが伝わってしまうので、お尻の下に引くものがあった方が絶対にいいです。もしこのような簡易座布団が見つけられない場合は、新聞紙をビニール袋に入れて作成するなど、なんでもいいので座布団がわりになるものを持って行ってください。

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携帯電話は山頂も含め使える(電波がある)ところが多いです。山頂からご家族やお友達にメッセージを送ることができます。ただ、携帯電話は「非常用」と考え、基本的に電源を切って、使用は必要最低限にすることをおすすめします。前述のように携帯のライト機能ではなく、ミニライトの持参をおすすめするのもそのためです。

万が一、グループとはぐれてしまった場合、あるいは高山病等で別行動をすることになった場合など携帯電話が必要となる可能性があります。いざという時にバッテリーの残量がないということがないようにしましょう。 

ちなみに充電するところはありませんので充電器は不要です。どうしても携帯電話を地上と同じように使いたい方は、予備バッテリーを持参してください。 

 

またトイレットペーパーは、はとバスツアーの案内や他の方が書かれているブログで持っていくべきと書いてあったので、半分ぐらい使った時点で芯を抜き潰して、これまたジップロックに入れて持参しましたが、私が使った全てのトイレにトイレットペーパーが備え付けられていたので、一度も使いませんでした。

こちらの富士登山のオフィシャルサイトでもトイレットペーパーの持参を呼びかけてはいないので、不要かと思います。

富士山のトイレ|登山をより楽しむために|富士登山オフィシャルサイト

 

2 食べ物・飲み物

私の参加したはとバスツアーには、8合目の山小屋での夕食、朝ごはんがわりの軽食、カロリーメイト1箱、水ペットボトル500ml1本(2013年8月時点)が含まれていました。とはいえ、これでは全く不足。

 

登山途中に食べる行動食はご自身の好みでぜひこだわって選んでください。ステキな行動食が「ある」と「ない」では疲れ方が全然違います。

 

こちらが私が持参した行動食の一部です。

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ポイントは色々な味のものを用意すること。

甘いもの

塩気のもの

酸っぱいもの

 

一番のヒットは「カルパス」。エネルギー補給に飴やチョコレートなど甘いものを食べるのですが、甘いものを食べると塩気のあるものが欲しくなるもの。カルパスは程よい塩気で休憩の最後はいつもカルパスで締めていました。カルパスは大丈夫でしたが、あまり塩気が強いものだと喉が必要以上に渇いてしまうので注意して選びましょう。常温保存が可能な魚肉ソーセージやチーズかまぼこもいいと思います(うちはダーリンがどちらも食べられないので持っていきませんでしたが)。

 

甘いものでおすすめなのは、「むちむちきなこ」という黒糖にきな粉がまぶされれているもの。優しい甘さで口の中ですっと溶けるので、登山にぴったりです。以前は小洒落たスーパーなどでしか売っていなかったのですが、最近はコンビニなどでも見かけるようになりました。

 

チョコレートは5合目付近の暑さで溶けてしまうので、M&Msのようなコーティングされているものがいいですね。

私たちが登った時は、6合目でガーナチョコのサンプリングがありました。

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板チョコ1枚丸々配布されたのですが、溶けてしまうと思い、6合目の休憩と次の休憩で食べきりました。このガーナチョコのサンプリング、とても効果があると思います。

というのも、ここで食べるガーナチョコ、びっくりするぐらい美味しくて「行動食には絶対ガーナチョコを買うべきだ!」と思ってしまったほどです。登山中ということだけでなく、この6合目あたりの気温がちょうどチョコレートを美味しく感じさせる柔らかさにするせいだと思います。サンプリングはいつもやっているわけではないと思いますので、試しに1枚持参して食べてみてください。

 

写真以外のものとして、ドラッグストアなどに置かれている栄養補助食品をいくつか持参しました。カロリーメイトのようなハードクッキータイプのものは、口の中の水分が吸い取られ、疲れている時は喉を通りません。ツアーから配布されたものも食べずに持って帰りました(おそらくこういう意見が多かったのか、2016年の同ツアーではソイジョイになっていました)。

私は富士山に持って行く前にいくつか味見し、チーズケーキ味のしっとりタイプのものとソイジョイウィダーインゼリーを持参しました。朝ごはん替わりにもなるので、好みのものをいくつか持参しましょう。

 

悩んだのが持参する水の量。結局500mlの水3本を家から持参しました。ツアーからもらった1本を含め全部で2,000mlとなります。飲み水としてはもちろん、埃っぽくなった口をゆすいだりして、下山までに全て飲み切りました。ちょうど良い量だったと思います。

ダーリンは少し味のついた水を欲しがるので、水2本とビタミンウォーター1本を持参しました。

水はお金さえ出せば山小屋でも購入できます(7合目から上だと500mlで400〜500円ぐらい)ので、バックパックの容量やご自身の体力と相談しながら1,000〜2,000mlの範囲で調整してください。

水は薄手の柔らかいペットボトルのものが、飲み終わったら潰して小さくできるのでおすすめです。ゴミはとにかく全て持ち帰りましょう。

 

下山後、温泉に立ち寄るツアーの場合は、お風呂用タオル、洗面道具、着替えを持っていきましょう。私が参加したはとバスのツアーは、乗って行ったバスに登山では使わないものを置いて行くことが可能でした。これができるかできないかでフル着替えを持って行くか、下着だけにするか、あるいは洗面道具をどこまで用意するかが変わると思いますので、事前にツアー催行会社問い合わせてみましょう。

 

できれば、出発の3日ぐらい前までに一度バックパックに詰めてみることをおすすめします。実際に全て入るかどうか、持ってみて負担のない重さかどうか確認して、必要があれば調整しましょう。出発前日は睡眠をしっかりとることが大切ですので、余裕を持って準備してくださいね。

 

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富士登山オフィシャルサイト

一生に一度は登りたい富士山 〜装備・服装編

富士山に登ると決めたら、高山病や低体温症にならずに無事に登頂を成功させるためにしっかりと準備をすることが大切です。

 

私が登った時にもいました、Tシャツ、短パン、スニーカーという普段着にペットボトル1本を持って登ろうとする人たちが。そして案の定、高山病なのか、低体温症なのか、途中で動けなくなっていました。8合目ぐらいになるとそういった普段着の人は見かけなくなりますので、それまでにほぼ全員、脱落するということですね。

 

もちろん中には最低限の装備で登頂できた方もいると思いますが、決してそのことを自慢したり、推奨したりするべきではないと思います。条件が悪ければ非常に深刻な事態になることも十分に考えられるので、自分のためにも、同行者のためにも、他の登山者のためにも責任を持ってしっかり準備して臨みましょう。

 

とはいえ、山登りが趣味という方以外、今回1回しか使わないかもしれないのであまりお金をかけたくないと思うもの。

 

ツアー催行会社によってはオプションで装備のレンタルを用意しているところもあります。私が参加したはとバス富士登山ツアーでも石井スポーツと提携してレインウェア、トレッキングブーツ、バックパックの3点セットを1泊2日5,500円(送料・税込)で提供してくれていました。

富士登山装備レンタルのご案内| はとバス

 

レンタルするのも一つかと思いますが、これを気にレインウエアやトレッキングブーツを購入し、富士登山が終わったら、また次にこれらを使う旅を計画するというのも楽しいもの。私は富士登山の後、屋久島に行きました。屋久島の縄文杉トレッキングもほとんど持ち物が同じでフル活用でき、どちらも一生の思い出になりました。

tamakosan.hatenadiary.com

 

また、毎年かなりの方が富士山に挑戦しているので、学校や職場などで周りの人に聞くと1人や2人、装備を持っている人がいるはず。トレッキングブーツを借りるのは微妙ですが、バックパックやヘッドライト、トレッキングポールなどは気持ちよく貸してくれると思います。うちのダーリンも職場の方からバックパックとトレッキングポールを借りて富士登山に臨みました。

 

周りに持っている人がいない場合、メルカリなどのフリマアプリで安く購入するのも一案。使い終わったら、またフリマアプリで出品するとレンタルよりも安く上がるかもしれません。参考にバックパックをメルカリで検索してみましたが、他のカテゴリーに比べ「sold」率が高いように思いました。良いものを安く手に入れようと思ったら、マメにチェックする必要がありそうですね。

 

さて実際何が必要なのか、登った後の実感とともに、装備、服装、持ち物、食べ物・飲み物の順に見ていきましょう。★は次の基準でつけてみました。

★★★ 絶対に持って行くべき

★★  持って行ったほうが断然ステキ

★   持って行って損はない

★なし なくても困らないのでいらない

 

1 登山装備

★★★バックパック(30リットル程度のもの)

★★ バックパックのレインカバー

★★★トレッキングシューズ

★なし登山用スパッツ

★★ トレッキングポール

★★★ヘッドライト

★★★レインウエア(上下セパレートのもの)

★★★地図

★  コンパス

 

バックパックを購入する予定なら、レインカバーが組み込まれているものをお勧めします。最初は別々で購入しようと思っていましたが、レインカバーが意外と高いことがわかり、組み込まれているものを購入しました。またウエストベルトがないと全ての重さが肩にかかるので負担が大きくなります。ぜひウエストベルト付きのものを選んでください。私はColumbiaで8,000円ぐらいで購入しました。黄色のレインカバーがバックパックの底に組み込まれています。

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悩んだのが登山用スパッツと呼ばれている足首の周りにつけて、小石や雨水を防ぐカバーのようなもの。先に紹介したレンタルにも入っているので、「もしかして絶対いるものなのか・・・」と用意するかどうかすごく悩みました。結局今後使う可能性がないと判断し用意しませんでしたが、実際なくても全く問題ありませんでした。下山時も、ハイカットのトレッキングシューズであれば、小石が入ってくるということはほとんどなく、雨が降ったらレインウエアのズボンで覆うことができるので不要ですね。

 

逆にかなり悩み結局用意したのがトレッキングポール。購入した訳ではなく、ダーリンが職場の方から2組貸してもらったので持って行ったのですが、なんとか用意できるなら絶対に持って行った方がいいです。途中までは全く使わなかったのですが、7合目以降の岩場はトレッキングポールがあるとないでは登り易さが全然違います。2本セットのものが使いやすいです。

富士山では5合目で「金剛棒」という木の杖が売られていて、途中の山小屋で刻印を押していき記念にするというお楽しみがありますが、この金剛棒はトレッキングポールのように使わない時はしまうということができないため、役立つ時間よりも邪魔な時間の方が多いです。同じツアーの方で何名か購入されていましたが、皆さん持て余していました。どうしても思い出に欲しいという方以外にはお勧めしません。

 

ヘッドライトは絶対にいります。とはいえ、ツアー参加で富士山であれば、ものすごく性能の良いものでなくてもいいかなと思います。私も低価格のものを持参しましたが、特に問題はありませんでした。

ジェントス リゲルヘッドライト 【明るさ45ルーメン/実用点灯8時間】 GTR-931H

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レインウエアも絶対にいります。100円ショップなどで売られているものはあっという間に破れて役に立ちません。風を通さないので、山頂アタックの際の防寒着の一番外のレイヤーとして使えますので、その観点で少し良いものを用意しましょう。ゴルフをされる方はゴルフ用のものでOK。うちのダーリンもゴルフ用のレインウエアを持参しました。

 

ツアー参加であっても地図は1枚持っておくべきだと思います。高山病になった場合など、ツアーのグループから外れ、別行動となることもあるからです。こちらの富士登山オフィシャルサイトから入手できます。

http://www.fujisan-climb.jp/b2rg1t00000029rc-att/Fuji_Climbing_Map.pdf

コンパスは私は時計にコンパスの機能がついていたので持参しませんでしたが、もしついていなかったら持参してたかもしれません。ただ、ツアー参加であれば、地図は見ることはあっても地図とコンパスを使ってルートを確認しなくてはならない事態には富士山ではなりにくいかなと思います。

 

2 服装

★★ 薄手のダウンまたはマウンテンジャケット等の防寒着

★★★フリースまたはセーター

★★★速乾性素材の長袖Tシャツ

★  速乾性の半袖Tシャツ

★★★速乾性素材のアンダーウエア

★★★長ズボン(伸縮性があるもの)

★★★靴下(厚手のもの)

★★ スポーツ用スパッツ

★★ 紐付きハット

★  ニットキャップ

★★★手袋

★  ネックウォーマー

 

5合目の出発時点の服装は、アンダーウエア、長袖Tシャツの上にTシャツ、スポーツ用スパッツ、長ズボン、厚手の靴下、紐付きハットでした。歩いていると軽く汗をかく程度で、汗だくになるというほどではありませんでした。

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7合目の休憩まではこの格好でしたが、8合目手前の岩場が始まる前に天候が怪しくなってきて、ガイドさんから念のためレインウエアを着用するよう指示がありました。ちょうど気温も下がってきていたので、ここでフリースも着用しました。

 

8合目から山頂に向けて出発する際は、5合目出発の服装に加え、マウンテンジャケット、フリース、レインパンツ、ネックウォーマー、ニット帽、手袋を着用しました。靴下もくるぶし丈のものからハイソックスに履き替えました。うちのダーリンは、フリースの上に薄手のダウン、レインウエア上下、フリース帽、手袋を着用。山頂は0度でもちろん寒かったですが、二人とも寒くて耐えられないというほどではありませんでした。

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 本当は山頂に登るときは冬用のタイツやスパッツをはきたいところですが、山頂に登ったあと5合目に降りる間にどんどん暑くなってもタイツを脱ぐタイミングがないので、スポーツ用スパッツで我慢しました。

 

服装のうち、私が富士登山のために新たに購入したのは、長ズボンと靴下。長ズボンは持っている綿のカーゴパンツで済ませようと思いましたが、24時間以上はきっぱなしということを考えるとやはり快適なものが良いと思い、トレッキング用のズボンを購入しました。

ちなみに山ガール定番の登山用スパッツにミニスカートというスタイルは富士登山ではお勧めしません。というのも富士山、かなり混み合っていて前後の人との距離が非常に近い状態で登ります。そのため、岩場になるとスカートの中が丸見えになります。

 

また靴下は、ぜひ登山・トレッキング用のものを購入することをお勧めします。有名なブランドのものでなければ1,000円以下で売られています。足が痛くなることなく、汗もすぐ乾き、非常に快適でした。私はふくらはぎ丈と膝丈(防寒目的のため)の2種類購入し、途中で履き替えました。靴下、大事です。

 

 私はジムでトレーニングの時に使っているスポーツ用のタンクトップ、長袖Tシャツ、スパッツを一番下のレイヤーにしましたが、スポーツ用のタンクトップは長時間着用するには少しタイト過ぎたと後悔しました。夏にユニクロなどで売られている速乾性素材の下着の方がお勧めです。女性はブラカップ付きのものがいいですね。

 

ご自身でお持ちのものやユニクロなどファストファッションブランド(夏になると速乾性素材の商品が豊富です)を上手く活用して、レイヤーを組み合わせてください。

 

 

一番下のレイヤーは基本的に5合目を出発して戻ってくるまで着っぱなしと考え、「速乾性」と「快適」をキーワードに。その上に着ていくものは「暖かい」と「小さくたためる」がキーワード、一番上のレイヤーは「雨風を通さない」がキーワードになるかと思います。

 

持ち物、食べ物・飲み物は次のブログでご紹介しますね。

 

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一生に一度は登りたい富士山 〜プランニング編

屋久島と同じく、「一生に一度は」と思うのが富士山。

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でも一般人が入山できる期間は約2ヶ月ほどと非常に短く、気がついたら登山シーズンが終わっていたという人も多いのでは。富士山は関東や関西からだと通常の週末2日間で行って帰って来れるため、逆にいつでも行けると思ってしまうのが敗因かと。

 

そうです、富士山に登るには「今年は絶対に登る!」という決断と早めの計画・手配が肝心です。

 

本格的に登山をされている方が一緒に登るなら別として、初心者の方には旅行会社が企画する登山ガイドさん同行の「富士登山ツアー」に参加することをお勧めします。私は自由な個人旅行が好きですが、富士山はツアーで行って良かったと心から思いました。

 

そもそも富士山は公共交通機関では行きにくく、また登山シーズンはマイカー規制を行なっているため、5合目までは個人の車では行くことができずシャトルバスに乗り換える必要があります。ただ、私がツアーを強くお勧めするのは、5合目までの足の確保が理由ではなく、5合目からの登山を安全に遂行できること、無事に頂上につける可能性が高いことが理由です。

 

富士山の標高は3,776m。普通であれば、私を含め、せいぜい標高2,000mぐらいの日帰り登山しかしたことのない初心者がホイホイ登る山ではないと思います。それが富士山の場合、5合目までバスなどで行くことができること、登山ルートが整備されていること、山小屋やトイレが整備されていることから初心者でも登ることができてしまいます。それでも標高3,776mの山であることには変わりないため、登るときは色々と気をつけなくてはならないことやマナーがあり、それがわからない初心者は登り慣れているガイドさんと一緒に登るべきだと思います。

 

ガイドさんたちはガイド同士連絡を取り合い、常に状況を確認し、登頂を成功させるべく最善を尽くしてくれます。それでも登る前に、天候等により山頂まで行けない可能性もあると説明を受けました。天候が悪い場合、山頂にアタックするべきか、しないべきかの判断が初心者には難しいと思います。富士山は高尾山や六甲山に登るのとは全く違いますので、登山ガイドさん同行のツアーへの参加を強くお勧めします。

 

ツアー料金は催行会社によりピンキリですが、山小屋で仮眠してご来光を見る一般的な行程であれば、高いツアーの値段でも個人手配と変わらないくらいかむしろ安いくらいです。

 

すでに予約受付を開始されている旅行会社さんもあるようですが、春頃になるとほとんどのツアーが出そろうかと思います。できれば7合目ではなく、8合目の山小屋に宿泊予定のツアーが良いと思います。というのも8合目につく直前が割と角度のある岩場になっていているので、できればここを登りきってから仮眠をしたいところ。7月末〜8月の週末は混み合うと思いますので、ぜひ早めに予約しましょう。

 

ーーー参考(2017年1月26日現在)ーーーー

私が参加したはとバスのツアーは2017年のツアーはまだ発表されていないようです。

富士登山ツアー2016 | はとバス

追記(2017年5月)

2017年のツアーの申し込みが始まっています。

https://www.hatobus.co.jp/dom/feature/fuji/?c_id=

 

登山ツアーを多く企画されているクラブツーリズムはすでに予約を受け付けているようです。

富士山登山ツアー・旅行|クラブツーリズム

 

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一生に一度は行きたい屋久島の旅 ~おまけ編

屋久島の縄文杉トレッキングと白谷雲水峡のトレッキングはとても素晴らしかったのですが、高齢の方や小さなお子さんを連れていると少し難しいなと思いました。

 

その点、ヤクスギランドは誰でも気軽に屋久島の自然を楽しめるスポットです。コースが4つ設定されていて、一番長いコースはトレッキング装備が必要なようですが、短いコースは道がきちんと整備されているので、極端な話、ビーチサンダルでも歩けます。

 

私たちは空港からレンタカーを借りて、そのまま向かいました。向かう途中、道の真ん中に何やら障害物が・・・、よく見るとヤクザルのファミリーでした。ヤクザルはニホンザルの亜種で屋久島にしかいないので会えて感激。しかもむちゃくちゃかわいいです。

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道路のアスファルトが温かいのでしょうね。みんなで毛づくろいタイムをエンジョイしていました。屋久島に着いて1時間も経たないうちにヤクザルが見れたので、滞在中どれだけ会うことかと思っていましたが、実際にはここでしか会いませんでした。

私たちは行きませんでしたが、大川の滝からさらに先の西部林道ではヤクザルにもヤクシカにも高確率で会えるとのこと。

 

ヤクスギランドは短いコースでも十分屋久島らしい森を楽しめます。

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また入り口にちょっとした売店があり、屋久杉で作られた色々なグッズが販売されています。何気なく売られていますが、屋久杉は樹齢1,000年以上なので、実はものすごく貴重なのではと思うのは私だけなのでしょうか。

「何か買いたい」と思い、一番実用的な鍋敷きを購入しました。そのときはそれほど思い入れがありませんでしたが、今は買って本当に良かったと思っています。今でも使う度に旅の思い出がよみがえり、幸せな気分になります。値段は忘れてしまいましたが、そんなに高くなかったと思いますので、オススメのお土産です。

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一生に一度は行きたい屋久島の旅。ぜひあなたの旅先リストにも入れてくださいね。

一生に一度は行きたい屋久島の旅 ~白谷雲水峡トレッキング編

屋久島に行ったら絶対に行って欲しいのが白谷雲水峡です。

アニメ「もののけ姫」の森のイメージそのもので、本当に「もののけ姫」に出てくる木霊(こだま)の気配があります。ここは人間のものではなく、この深い森に生きている木や動物、精霊のものなのだと感じます。今どき陸上で人間がここまでアウェイ感を感じるところはなかなかないのではないでしょうか。

 

ゆえに本格的にトレッキングしようと思ったら少し注意する必要があります。かかる時間は縄文杉トレッキングの半分程度ですが、白谷雲水峡の中には道を見失いかけるコースもあります。ピンク色のリボンが木や地面につけられていて、それがあるのでかろうじて進む方向がわかる感じでした。また沢を渡るところが何か所かあり、前日または当日雨が降ったら増水に注意して無理はしないようにする必要があると思います。

 

時間は短いとはいえ、装備は縄文杉トレッキングに準じた装備が良いと思います。縄文杉は標高1,300m程度ですが、白谷雲水峡は一番高いところで1,000mほどなので、服装はレイヤーが1枚少なくても良いかもしれません。

 

白谷雲水峡は入園料がかかります。入り口で協力金として300円払いましょう。

中に入り最初は川沿いの大きな岩を上がっていきます。

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岩場を上がって吊り橋を渡り、沢を横切りながら深い森に入っていきます。こんな感じの沢を行きも帰りもいくつか渡ります。

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うちのダーリンは帰り道、沢で足を踏み外し、片足が水浸しになりました。行きに濡れるとテンション下がってしまうと思いますので、十分に気をつけて渡りましょう。

 

ここの森にはダイナミックな動きのある不思議な形の杉が多くあります。

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くぐり杉で記念撮影。

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こちらは中に住めそうですね。

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そしてさらに苔が濃い「苔むす森」というエリアに入っていきます。この辺りにくるともう本気で木霊(こだま)がいるに違いないと思ってしまいます。

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ヤクシカもここで見ると「何かの化身では?」と思ってしまいます。

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この辺りで折り返してもよいのですが、せっかくなので太鼓岩まで行くことに。太鼓岩まで遠くはないですが、最後の10分ぐらいは結構な登り坂です。

太鼓岩はいわゆるビュースポットで、山々が見渡せます。

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こちらは危ないことをしている訳ではなく、カメラのアングルの工夫でギリギリに立っているように見せているだけです。

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朝9:30頃から森に入ったので、この太鼓岩で折り返してから「苔むす森」に戻り、ベンチで持参したお昼ご飯を食べました。白谷雲水峡は半日あれば回れるのでお昼ご飯は必ずしも必要ありませんが、森の中で食べるご飯は格別ですので、ぜひお昼ご飯、またはコーヒーとスイーツなどを持参することをお勧めします。

 

苔むす森から少し戻ったところに白谷小谷という避難小屋があり、そこにはヤクシカがたくさんいました。

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復路は来た道ではなく、原生林歩道という道を戻りました。こちらの道は前述したように道に迷いそうになりますので、ピンクのリボンをしっかり辿って歩きましょう。

 

白谷雲水峡は屋久島の自然を一番感じられるところだと思います。太鼓岩まで行かず、苔むす森までの往復であれば3時間ぐらいかと思いますので、ぜひ訪れてください。